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セルバンテスはマドリードの近郊、アルカラ・デ・エナーレスで貧しい外科医の息子として生まれました。幼少期は父の仕事の関係でスペイン国内を転々とし、22歳の時、イタリアに渡って海軍の兵士になりました。1571年にはオスマン帝国海軍と、ローマ教皇・スペイン・ベネチアの連合海軍による海戦、いわゆるレパントの海戦で活躍しましたが、負傷して左手の自由を失いました。退役し帰国の途中、今度は海賊に捕らえられ、アルジェで5年もの捕虜生活を送ります。その後、やっと母国に帰還しますが、戦地での活躍は顧みられることなく、勇名なスペイン無敵艦隊などの食料徴発人になったかと思うと、収税吏として働くなど、苦難の人生を歩みました。

『ドン・キホーテ』が発表されたのは1605年。成功と挫折に満ちたセルバンテス自身の人生を元に、当時人気の騎士道物語に風刺を交えたその小説は、爆発的な人気を呼びました。鎧かぶとに身を固め、やせ馬ロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを従え冒険の旅を続けるドン・キホーテ。その小説は今では60以上の国の言葉に翻訳され、世界中で読み続けられています。

晩年、セルバンテスは激しい喉の渇きを訴えています。当時「水腫症」と診断されたその病気の癒しがたい渇きは、肝硬変でなければ糖尿病であっただろうと考えられています。

セルバンテスとドン・キホーテは今なおスペイン人の誇りであり、EUのユーロ硬貨にもその姿が描かれています。

 

スペイン アルカラ・デ・エナーレス

セルバンテス生家博物館にあるドン・キホーテ主従像


監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
糖尿病センター センター長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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