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レッツ・ロコトレ

歌と運動

NO.14

歌を歌うと、楽しい気分になりませんか? 音楽療法という言葉があるくらい、歌を歌ったり楽器を演奏したりすることは、不安を軽減したり精神を安定させる効果があると言われています1)

また、免疫力を高める、カロリー消費につながるなど、心だけではなく、体にもよい影響があります。歌が好きな方、そしてちょっと苦手な方も、健康を意識して、歌を歌ってみましょう。

1.正しい姿勢で立って歌いましょう

正しい姿勢を保ち、立って歌うと、腹筋や背筋を使います。立って歌う時の活動量(メッツ)は、安静時の2倍に相当します2)
*メッツ( METs ):散歩などの身体活動が、安静時の何倍エネルギーを消費するか活動の 強さを表す単位。 安静時1メッツ、座って歌う1.8メッツ、立って歌う2.0メッツ。

 

2.カロリー消費量

カラオケで歌を歌うと、画面にカロリー消費量が表示されるものがあります。これは曲の長さや速さ、声量、声を出している時間などで計算されます。
最も消費カロリーの高い曲の場合、体重50kgの人が約6分間、早歩きでウォーキングをした時の消費カロリー (約20kcal) に相当します3)。身振り手振りを付けたり、踊りながら歌うと、更にカロリー消費に繋がります。

 

3.腹式呼吸を意識して

歌を歌う場合は腹式呼吸が適しています。腹式呼吸で歌を歌うと、長く息を保つため心肺機能がよくなります。また、ホルモンや神経のバランスを整え、ストレス解消などの効果も期待できます4)

<腹式呼吸の方法>
正しい姿勢で、力を抜いてリラックスします。十分に息を吐いた後、鼻から息を吸い、横隔膜を下げて下腹部に空気を入れるように意識します。吐く時は、お腹を引っ込めながら口から息を吐きます。

 

1) 日本音楽療法学会 (http://www.jmta.jp/about/outline.html)
2) (独)国立健康・栄養研究所 作成:改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」
    出典 Ainsworth BE et al.:Med Sci Sports Exerc. 43(8): 1575-1581, 2011
3) DK レポート2015 年4 月7 日(http://www.dkkaraoke.co.jp/newsrelease/dkreport/201504.html
4) 田中美智子他:形態・機能 10(1):8-15, 2011

参考:日本整形外科学会 編・著:ロコモティブシンドローム診療ガイド2010:105-107, 文光堂2011

監修 東京女子医科大学糖尿病センター
三浦順之助

監修 内潟 安子 [創刊によせて ]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
アイウエオ順

 

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