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厚生労働省は、ニボルマブというがん治療薬の投与によって発症する劇症1型糖尿病の早期発見、早期治療に務めるよう注意喚起を行いました。※1

がん治療の進歩はめざましく、最近「免疫チェックポイント阻害薬」という新しい免疫療法が開発されました。これは、がんが免疫細胞に対してかけているブレーキ(免疫チェックポイント)を解除することで、免疫細胞の働きを強くする治療薬です。
悪性黒色腫や一部の肺癌に対して、ニボルマブ(販売名:オプジ―ボ)という免疫チェックポイント阻害薬が承認され、2014年からわが国で発売されました。
発売以降、重大な副作用として1型糖尿病が7例(そのうち3例が劇症1型糖尿病)、糖尿病ケトアシドーシス※2が3例報告されています。死亡例は報告されていませんが、劇症1型糖尿病は、適切な処置をしなければ死亡に至る可能性もあります。
そのため、ニボルマブを使用している患者さんで、急激な血糖値の上昇や、糖尿病の症状が出た場合には、劇症1型糖尿病を含む1型糖尿病の可能性を考慮して、早期に診断し、適切な処置を行うように、医師に向け厚生労働省から注意喚起が行われました。

※1 2016.1.29時点
※2 糖尿病ケトアシドーシス(ペンといっしょに「糖尿病と脱水」をご参照下さい)


 

 

東京女子医科大学 糖尿病センター
馬場園 哲也

 

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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