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生命活動を担う情報がすべて載っている遺伝子の働きが、運動によって変化することを信州大学の研究チームが明らかにした。

顔やしぐさが親に似るように、私達は親から遺伝したものは変えられないと思っています。ところが、信州大学グループは、適度な運動をすると遺伝子の働きも若返るのではないかと仮説を立てて、運動しているグループの血液を採って、遺伝子の変化を調べました。メチル基という物質が遺伝子に付着すると、遺伝子の働きを抑えることがわかっているのですが、これに着眼して、運動との関連を調べてみたわけです。運動して6ヵ月後、炎症を起こす原因たんぱく質の遺伝子においてメチル化が高まっていて、炎症を起こしにくい健康な遺伝子に近づいていることがわかりました。そして、別の約30個に上る遺伝子においても、運動による効果が現れることもわかりました。これらの遺伝子は、肥満、がん、うつに関係する遺伝子も含まれていました。親と顔が似ていたり、親に糖尿病があると子どもも糖尿病になりやすいなど、遺伝子イコール運命と思ってしまうのですが、そうではなく、どの遺伝子がどの程度働くかは環境の影響を大いに受けるのではないかと、これまでにも言われていたことですが、環境のひとつとして、運動は遺伝子の発現に大きな影響を与えることが、今回明らかになりました。

 

東京女子医科大学 東医療センター 病院長
内潟 安子

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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