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毎日30分以上の早歩きに相当する運動をしている2型糖尿病患者さんは、運動をしていない患者さんと比べて死亡の危険性が半分であったと、厚生労働省研究班が明らかにした。

日本全国の59施設1702名の2型糖尿病患者さん(平均年齢59歳)の追跡予後調査(平均8年)の結果、余暇に15.4METs(メッツ)時/週以上の運動習慣がある人は3.7メッツ時/週以下の運動習慣がない人に比べ、脳卒中の発症率が低く、全体の死亡率も低かったと報告されました。もちろん血糖や脂質、血圧のコントロールや、喫煙習慣の是正が必要であるという結果も同時に出ています。しかし、これらと関係なく、余暇に運動習慣がある方は死亡率が低かったというのです。1メッツは体重1kgあたり1.05kcalのエネルギー量に相当し、1週間に15.4メッツの運動は、奇しくも日本人の糖尿病になりかけている人が、糖尿病の発症を予防するのに効果があったと報告されている1週間に500kcal以上の運動療法とほぼ同じです。毎日30分から1時間の歩行運動など、体を動かすことは糖尿病発症予防にも、また糖尿病になってしまった後でも有用なのです。仕事で動く分とは別に、ストレスの無い「運動」習慣を身に付けたいものです。自分が行っている運動量は何メッツあるかについては国立健康・栄養研究所が出している目安(改訂版「身体活動のメッツ表*」)がありますので、参考にして下さい。

METs(メッツ):身体活動の強度を表す単位(運動によるエネルギー消費量が安静時の何倍にあたるかを示す。座って安静にしている状態が1METs) *http://www0.nih.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf

 

東京女子医科大学 糖尿病センター
尾形 真規子

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
糖尿病センター センター長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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