糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
インスリン治療まで、関連する内容が満載!サイト内検索

インスリン製剤を使い始めてから、どれくらいになりますか?手技に慣れてくると、自己流になってしまったり、最初に習ったことを忘れてしまったりすることがあります。長くインスリンを使用されている方、まだ始めたばかりの方、もう一度基本的な注射手技を確認してみましょう(主に、ペン型インスリン製剤の使用法をご紹介します)。

 

  • ご自分の使用しているインスリン製剤の名前を知っていますか。
    ご使用中のインスリン製剤の名前を、もう一度確認してみましょう。災害時や緊急時のために、糖尿病連携手帳などに記載しておいたり、必要に応じてご家族や職場の方に知らせておくことも大切です。また、インスリン製剤は種類によってそれぞれ色が決まっています。ご自分の使用しているインスリン製剤の色も確認しておくとよいでしょう。主治医から指示された単位数や投与回数なども一緒に確認しておきましょう。
  • ゴム栓は、毎回消毒綿で消毒しましょう。注射針はまっすぐゴム栓に刺して、注入器に取り付けましょう。
  • 空打ちは、毎回実施して下さい。3~4回はじいて、空気を上に集めていますか。注入ボタンを押す時は、針先を上に向けたまま、最後まで押しましょう。そして、インスリンが出ることを確認して下さい。
  • 次は単位設定です。注入ボタンを回して主治医に指示された単位数を設定しましょう。
  • 注射する部位を消毒しましょう。注入部位はいつも同じ場所ではなく、少しずつ変えるようにして下さい。
  • 注射針は皮膚をつかみ、皮下に垂直に刺します。注入ボタンを真上から押し、インスリンを注入しましょう。そして、しばらく注入ボタンを押したままにすることを忘れないようにして下さい。 注入ボタンを押したままにする時間は注入器の種類によって異なります。 事前に主治医に確認しておきましょう。
  • 懸濁(けんだく)製剤の場合は、均一に白く濁るまで懸濁してから注射しましょう。
  • 注入後は、速やかに注射針に針ケースをかぶせ、針ケースごと回し、まっすぐ引っぱって注射針をはずします。
    使用済みの注射針は、主治医の指示に従って廃棄しましょう。通常の保存は専用ケースやポーチなどにまとめて入れておく方がよいでしょう。
  • 注射針は毎回、新しいものを使いましょう。同じ注射針を何度も使用すると、皮膚感染症の原因となることがあります。また、針先の変形により挿入時の痛みが増したり、傷口が大きくなることがあります。針が折れて皮下に残ってしまう場合もあります。注入器に針をつけたままですと、空気が入ったり、液漏れの原因となることがあります。
  • 使用中のインスリン製剤は、直射日光を避け、室温で保存しましょう。また、未使用のインスリン製剤は、主治医の指示に従って凍らせないように冷蔵庫など冷所で保存して下さい。
ご自身のインスリンの注入方法は基本通りでしたか?
製剤や注入器の種類により、使用方法に違いがあります。気になるところがあれば、主治医に確認してみましょう。正しくインスリンを注入し、よりよい血糖コントロールをめざしていきましょう。

 

 

東京女子医科大学糖尿病センター
三浦 順之助

 

次回は「ワンランク上の注射テクニック」をお届けします。

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
糖尿病センター センター長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
アイウエオ順

管理番号:2515-1-1110-02