糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
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インスリンの取り扱いで、ちょっと困ったことが出てきたなと思ったことはありませんか?
加齢によって起こりがちな注意点や対処法、自分でもできる簡単な工夫をアドバイスします。

 

 

インスリンの注入は十分慣れていると思っていたのに、この頃、少し気になることが出てきたと感じたことはありませんか?年齢を重ねると以下のようなことが起こりがちです。

  • 手先の感覚が鈍る。握力が低下する。
  • 視力が落ちた。記憶があいまいになってきた。
  • 低血糖に気が付きにくくなった。
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    もし、上記のようなことが気になっている場合には、対処する方法があります。

     

  • 「注入ボタンが押しづらい」、「注入器が持ちにくい」といったインスリン治療をされる方のニーズに応えた注入器が開発されています。
  • お使いのインスリン注入器で不便を感じている場合は、使いやすいものがあるか主治医に相談してみましょう。
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  • 注入器の目盛用の拡大鏡を利用して、目盛を見やすくしましょう。
  • 目盛が大きく、見やすい注入器も開発されています。
  • 単位設定や注入完了を、音でサポートする注入器もあります。
  • インスリンを使ったら、手帳やカレンダーに印を付けるようにしましょう。
  • インスリンを使う際には、家族や周囲の人に一緒に確認してもらいましょう。
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  • 高齢になると、低血糖の状態に気が付きにくくなります。
  • 食が細くなったり、腎臓の機能が低下したりすると低血糖を起こしやすくなります。
  • 以前に比べ、ぼうっとしていることが多くなった場合には、低血糖の可能性を考えることが大切です。
  • 家族や周囲の人には血糖測定の方法、万が一の場合の対処(グルカゴン注射)をお願いしておきましょう。
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  • 1食の中から一部を取り分けておき、次の食事との間に取り分けた分を摂ることを
       「分食」と言います。
  • 分食は1 日の総摂取量を増やさずに、低血糖を予防することができます。
       例)朝食のうち、果物を「分食」にし、10時過ぎに摂る
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    生活が変化した時には、インスリンの種類や量を調整することがありますので、主治医にお知らせ下さい。
    例)
     ・高齢者だけの世帯になった
     ・デイサービスを受けるようになった
     ・外出しないことが多くなった
     ・食事の量が減った
     ・視力の低下
     ・筋力の低下 など

     

  • 使用しているインスリンの種類、量などを記載したものを携帯しましょう。
  • 低血糖の時の対処について、あらかじめ互いに確認しておきましょう。
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    お薬だけでなく、インスリンの注入器も進歩し続けています。よりよい血糖コントロールのためにも、不都合があれば、主治医に相談して、よい方法を一緒に考えていきましょう。

     

     

    東京女子医科大学 糖尿病センター
    岩﨑 直子

     

     

    次回は「インスリン治療 学校での対処の仕方」をお届けします。

    監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
    東京女子医科大学
    糖尿病センター センター長

    編集協力
    岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
    (東京女子医科大学糖尿病センター)
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