糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
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血液に含まれる糖(ブドウ糖)は、生きるために欠かせないエネルギー源。食事からとり入れた糖を、体や頭のエネルギーとして消費するという"需要と供給"のバランスがとれていれば問題はないのですが――。

「食べ過ぎることがよくある」「菓子やジュースがやめられない」「これといった運動はしていない」「最近太り気味」――。思い当たる人は、余った糖が血液中に停滞し、必要以上に糖の濃度(血糖値)が高まった状態、「高血糖」になっている可能性があります。
 

遺伝的な素因や心理的ストレスの影響も大きく、さらには、ただ年をとるだけでも、高血糖のリスクは高まります。

健康診断で「血糖値は正常」と言われた人も安心できません。空腹時の血糖値が高くなってくるよりも前に、食事の後にだけ血糖値が急上昇する「食後高血糖」を起こしている可能性があるからです。食後高血糖を繰り返すうちに空腹時の血糖値も上がり、ついには糖尿病を発症します。

2007年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病とその予備群の合計は約2,210万人。成人の4~5 人に1人が該当します。その数は増え続けていて、もはや国民病という域に達しています。
 

生活の質も大幅ダウン

高血糖が引き起こすトラブルは、糖尿病だけではありません。血糖値上昇に伴う「酸化ストレス」や「炎症」、余った糖と体内のたんぱく質が結びつく「糖化」、そして高血圧や脂質異常、肥満……などの影響が複雑に絡み合い、全身のさまざまな場所に悪影響を及ぼします。

大きな血管では動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。空腹時血糖値が正常でも、食後高血糖がある人では死亡リスクが約1.5~3倍に跳ね上がることが大規模な疫学研究で明らかになっています(※1)。

高血糖に引き続いて起こる糖尿病が進行すると、失明の原因となる「網膜症」や、腎不全に発展して人工透析が必要になることもある「腎症」といった、生活の 質を著しく損なう病気になってしまうことも。また、「神経障害」により足先が腐り(壊疽)、切断しなくてはならなくなったりすることもあります。 

 このほか、血液の流れが悪くなり、神経も傷み、免疫力も低下する……といったことが連鎖的に起こることで、歯周病や皮膚炎、感染症、勃起不全(ED)と いった病気にかかりやすくなります。さらには高血糖が認知症や骨の弱化、がんと関連していることも、数々の研究報告から明らかになってきました。

高血糖は、まさに「老化と万病のもと」。今すぐ手を打ちましょう。 


 ※1 Lancet. 1999 Aug 21;354(9179):617-21. Diabetologia. 2004 Mar;47(3):385-94.

※2 J Clin Invest. 1993;91(6):2463–2469. 
 

     



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