ニューヨークのジャズクラブ
ヴィレッジ・ヴァンガード
NO.19
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エリック
ドルフィーは1928年にロサンゼルスでパナマからの移民だった両親の元に生まれました。子どもの頃から教会の聖歌隊に加わり、小学校に入る頃にクラリネットを始めました。中学生の時に、アマチュアコンテストで入賞し、同時期にジャズに興味を持ち始めます。18歳でチャーリーパーカーの演奏に衝撃を受け、アルト・サックスの演奏にのめり込みます。
ドルフィーは30歳を過ぎてからジャズの中心地であるニューヨークに移住し、活発に演奏活動をします。しかし、決して安定した経済状況ではなく、1日に数ヵ所のレコーディングやセッションに走り回り、身をすり減らすように演奏を続けました。チコハミルトン、チャールズミンガス、ジョンコルトレーンなどのバンドの一員として演奏し、米国だけでなく、欧州への演奏旅行にも出かけて行きました。演奏法が全く異なるバスクラリネット、アルト・サックス、フルートを操り「ドルフィーの音」を奏でていました。
1964年6月、ドルフィーは渡欧し、ベルリンで突然病死してしまいます。重い糖尿病で、循環器の機能も衰弱していた状態で、緊張の続く数多くのステージや録音をこなしたことが、彼の命を縮めたのかも知れません。
参考:ジャズの巨人19エリック・ドルフィー小学館
間章訳エリック・ドルフィー晶文社
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