運動は食事の後1~3時間に実施すると、低血糖の心配が少なくなります。また、動かす部位に注射をすると、インスリンの吸収速度に影響を与える可能性があるので避けるようにします。例えば、自転車やマラソンの前には太ももに注射をしない、テニスの前には腕に注射をしない、など注意しましょう。
食後に運動する場合、その食前に打つ速効型あるいは超速効型インスリン製剤は10~
20%減らします。ゴルフやマラソン、登山など長時間の運動を行う場合は、中間型あるいは持効型インスリン製剤も10%程度減らすと安全です。どの程度減らすべきかについて、あらかじめ主治医と相談しておくと良いでしょう。
なお、血糖管理が極端に悪い場合、糖尿病の合併症(自律神経障害や眼底出血など)を有している場合や足壊疽がある場合などは、運動を行うこと自体が勧められません。
No.11