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ヤン ドゥナワインド
Jan Dunnewind

出身国:オランダ、バント

生年月日:1998/7/8

1型糖尿病発症:4歳

チーム加入歴:6年

"Believe in yourself, embrace the challenge and don’t use diabetes as an excuse not to succeed, setbacks are there to be overcome."
「自分を信じ、挑戦を受け入れましょう。糖尿病を言い訳にして、成功をあきらめたりしないでください。逆境は乗り越えるためにあるのです。」

チーム ノボ ノルディスク(TNN)に復帰して2024年を迎えるオランダ出身のヤン ドゥナワインド選手は、TNNの育成コースを経てチャンスをつかみ、プロチームへの昇格を果たした成功例の1人です。

2022年、ドゥナワインド選手は初戦のツアー・オブ・オマーンで先頭集団から抜け出すための逃げに加わり、プロとしてのキャリアを順調にスタートさせました。その後、不運なクラッシュでデビューシーズンを棒に振ってしまいましたが、その後回復に努め、2023年、クライマーの彼はブエルタ・アストゥリアスでの逃げで目覚ましい走りを見せ、レースに復帰しました。しかし、年度最後の権威あるレース、ツアー・オブ・ターキーでは、体調不良により途中退場を余儀なくされてしまいました。

長身のクライマーである彼は、3年間チーム ノボ ノルディスクの育成チームに所属していました。トルコのグランプリ・カッパドキアとツアー・オブ・メヴランで立て続けにトップ20入りするなど好成績を収め、2020年、2021年のシーズンに向けて身体能力の向上とレース経験の両面で大きな前進を果たしました。

ドゥナワインド選手は、3人兄弟の長男として育ちました。4歳の頃、祖母の家にいたある日、糖尿病の典型的な症状である喉の渇きと排尿量の増加に気付きました。彼は病院に連れて行かれ、1型糖尿病と診断されました。「当時まだ幼かったので、糖尿病のなかった診断前の生活を覚えていません。そのことにむしろ感謝しています。」と彼は述べています。

家族や医療チームの支えもあり、ドゥナワインド少年は活動的な子供時代を再開することができ、バレーボール、水泳、テニス、体操などを経験しました。そして16歳の頃にサイクリングを始め、最初は遊びとして乗っていましたがすぐに地元のクラブを見つけ、本格的にトレーニングを開始しました。その後、オランダ自転車競技連盟にも加入し、国内トレーニングキャンプに招待されました。サイクリングへの情熱は高まり続け、やがて、米国で毎年開催されるチーム ノボ ノルディスクのタレントIDキャンプに2回参加しました。この時に糖尿病管理や自転車の扱い方など、さまざまな知識を得たと彼は述べています。キャンプ終了時には、チーム ノボ ノルディスクの育成チームに入ろうと決意していました。

オランダへ帰国後、ドゥナワインド選手はトレーニングを強化し、フランスのタイムトライアルで2位を獲得するなど、数々の好成績を収めました。その結果、2019年のシーズン開幕前に、チームノボノルディスクの育成チームへの招待を受けたのです。

現在25歳のドゥナワインド選手は、建築工学の学位を持ち、以前は建築事務所に勤務していました。家族で2匹の犬、トミーとエディを飼っており、いずれも有名なサイクリストにちなんで付けられた名前です。

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