ラジオ体操だけではエネルギー消費量が少なく、減量までは期待できません。ウォーキングなど有酸素運動を組み合わせるようにしましょう。
体操の速度を通常と比較してゆっくり実施すると、筋肉への負荷を増加させることができます。また、速度を速めて実施すると筋肉を素早く反応させる運動となり、転倒予防に繋がります。
さらに負荷をかけたい方は、水を入れた500mLのペットボトルを両手に持ちながら実施すると、筋力増強が期待できます。
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ラジオ体操のすすめ
No.5
ラジオ体操は、私たち日本人にとってなじみの深い体操です。
手軽にできる運動のひとつとして、ラジオ体操を日常に取り入れてみませんか。
ラジオ体操の利点
ラジオ体操は第1と第2を合わせて約6分間の運動の中に、柔軟運動、跳躍運動、上下肢を大きく動かす全身運動など、体操として重要な要素が全て盛り込まれています。短い時間で、有酸素運動と筋肉を伸ばすストレッチ効果が合わせて期待できる効果的な体操と言えます。
ラジオ体操のエネルギー消費量は20~25kcalと決して多くはありませんが、座って実施しても上下肢を大きく動かすために心拍数は90~100回/分ぐらいとなり、歩行と同程度の運動量になります。
季節や天気に関わらず室内でもできるため、運動を習慣化しやすいです。最近では、ラジオ体操の動画配信やスマートフォンのラジオ体操アプリなどもあるので、これらを利用すると時間、場所を問わず実施できます。
さらに効果的に行うために
ラジオ体操を実施する時の注意
反動をつけて伸ばしたり、曲げたりすると筋や関節を痛めることがあります。無理をせず、心地良い程度の動きで実施しましょう。
一人で実施するのも良いですが、家族や友人などと一緒に定期的に実施すると、体操の習慣化が期待できます。
運動は、継続することが大事です。身近なラジオ体操を上手に利用してみましょう。
井倉 和紀
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
監修 [ごあいさつ]
東京女子医科大学内科学講座糖尿病・代謝内科学
教授・基幹分野長
馬場園哲也
編集協力
大屋純子、小林浩子、中神朋子、花井豪、三浦順之助
アイウエオ順
JP23DI00111