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マイベストパートナー

精神的な安堵をくれる先生と尊敬に値する患者さん

No.15

清野先生 菊川さんは20歳で1型糖尿病を発症されたので、かれこれ50年、インスリンを使っている大ベテランですね。

菊川さん 1日4回、インスリン製剤のお世話になっています。先生に初めてお会いしたのは太田西ノ内病院に入院した時でした。急に体調が悪くなって病院に行ったら、その場で入院でした(笑)。 血糖値は300mg/dL以上もあったし、HbA1cも高かったですね。 自覚症状がほとんど何もないし、1型糖尿病のこともよくわかっていませんでした。
入院中に目のピントが合わなくなって、歩けなくなりました。先生に2ヵ月かかるよと言われて、腹をくくって色々教えていただきました。でも本当に2ヵ月後に目の症状が改善したので、びっくりしました。

清野先生 高血糖や低血糖の繰り返しで、目に異変が起きましたね。レーザー治療をして、今は落ち着いていますし、症状も改善して、視力も安定して何よりです。

菊川さん 週1、2回の勉強会にも参加しました。合併症の恐ろしい話を聞いて震えあがりましたけど、逆にこうすればいい、こういうこともできるということをたくさん教えていただきました。あれもこれもダメではなく、これならOK!みたいな目安を学んだんですね。たとえば、ケーキが食べたい!じゃあ、 どのくらいならいいのか?どうやって食べたら血糖値に影響が少ないのか?そういう実践的なことをたくさん教えていただきました。したいことをどうしたらできるのか?!というお話を聞いて、当時の入院患者さんみんなが安心していましたよ。本当に精神的な安堵は大きかったと思います。

清野先生 血糖自己測定のデータも、ご自身でパソコンに入力し、数値の上下を色分けしたものを通院時に必ず持ってきてくれますね。インスリンの量や体調など、ご自身できちんと管理する姿勢がすばらしいです。これを拝見すると、食事や運動、そしてインスリンの関係がとてもよくわかります。僕自身もとても勉強になると身に染みて感じています。インスリンの調節の仕方もとても上手で、僕は、菊川さんは実地の教師だと思っています(笑)。今ではHbA1cは6%台、とても優秀です。

菊川さん 月に1回の通院ですが、先生が感染症で急にお休みした時がありましたね。他の先生が診てくださいましたが、いつもは先生が検査結果を見ながら、アドバイスしてくださるのですが、それがなくて……。先生がお休みなだけで、何だかすごく寂しい思いをしました。頑張った成果を見てほしいし、ひとつでもアドバイスがいただければ、また努力しようって気持ちになります。糖尿病だからといって、沈むことばかりでなく、こんなこともあんなこともできるというアドバイスをもらえれば元気になれます。

清野先生 糖尿病と診断されて50年間、大きな合併症もなく過ごされている菊川さんは本当に尊敬に値する方だと思っています。今は人生100歳までの時代です。100歳の時は、インスリン歴 80年になるのかな(笑)。きっと多くの方の励みになりますよ。これからもより改善されたインスリン製剤の恩恵を受けられると思います。

菊川さん 私にとっては先生しかいません(笑)、いや他の患者さんもみんな、自分の体をよくするように指導してくれている先生を頼りにしてます。これからもどうぞよろしくお願いします。

清野先生 ぜひこの調子でお元気にお過ごしください。 応援しています。

 

菊川 誠 さん
20歳で発症した1型糖尿病をインスリンで治療中。趣味は社交ダンス。コロナが収まって仲間と共にまた楽しく踊れる日を楽しみにしている。

清野 弘明 先生
せいの内科クリニック(福島県郡山市) 院長 日本内科学会認定 認定内科医 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・ 糖尿病指導医

糖尿病の治療には、まず糖尿病という病気の正しい理解が大切。患者さんに医師としてだけでなく、人として接する優しさにあふれる。落ち着いたダンディボイスが魅力的な先生。

左から菊川さん、清野先生

監修 [ごあいさつ]
東京女子医科大学内科学講座糖尿病・代謝内科学
教授・基幹分野長
馬場園哲也

編集協力
大屋純子、小林浩子、中神朋子、花井豪、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

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