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糖尿病とともに生きる-連載ブログ第37回:3つの変化と大切なこと

[日本語テキスト]

*本動画はジャスティン モリスさんの個人的な体験に基づくもので、個人的な見解や感想を述べています。全ての糖尿病のある方を代表するものではありません。

1型糖尿病とともに生きる新たな年を迎えようとしています。
今年は私にとって1型糖尿病とともに歩む人生の27年目となります。そして私が実際に診断を受けた日、つまり私が糖尿病の診断を受けた記念日が近づいています。この機会に診断を受けてからの日々で生じた変化について振りかえってみたいと思います。

1型糖尿病の診断を受けてから大きく変化した主な出来事のなかで、特に印象的なものが3つあります。

1つ目は私たちが毎日使うものであり、過去5年間に限ってもある程度の変化を誰もが感じただろうものです。すなわち血糖値の管理に利用できる技術の種類です。
例えば、持続血糖モニタリングやインスリンポンプや使用するインスリンの種類があげられるでしょう。このような技術の進歩は私たちの大きな助けとなり、1型糖尿病とともに生きる私たちの生活をさらに充実させてくれています。
おかげで多くの仲間が楽に生活できるようになりました。なぜなら血糖値を管理するツールの数が増え、日常生活のさまざまな状況に体がどのように反応するか知見も増えたからです。

1型糖尿病とともに生きる私の人生におけるもう一つの大きな変化は、1型糖尿病とともに生きるロールモデルとなる人々に接する機会が増えたことです。
現在ではミュージシャンやアスリート、ポップスター、政治家、作家、学者、さらにはパイロットのなかにも――1型糖尿病がもたらすチャレンジがありながらも、素晴らしい人生を過ごしている人々を目にすることができます。そして1型糖尿病に対処する人々のストーリーを目にし、耳にすることができます。このような体験は。私にとってまさにインスピレーションをもらえるものであると感じています。
1型糖尿病とともに生きる人々が、生活のなかで同じようなチャレンジがありながらも、困難を克服して目標を達成できることを知れば、誰もがインスピレーションを感じることでしょう。

3つ目は1型糖尿病とともに生きる人生において最も大事なものだと私が考えているものです。それはこれまでの27年間、常に私の人生を助けてくれたものです。そして誰もが参加できるものであり、1型糖尿病とともに生きる人生を充実させることができるものです。それがコミュニティの特徴です。
先日、私はシンガポールでいくつかの講演を行いました。シンガポールでは、typeOne.sgというコミュニティグループと出会いました。このグループは、1型糖尿病の診断を最近受けた人々と、長年にわたり1型糖尿病ともに生きてきた人々の双方を対象として、オンラインと対面によるサポートプログラムを運営しています。1型糖尿病を抱える私たちは、互いにとって貴重な存在でもあります。そしてそれこそが私たちが日々糖尿病に対処するとともに、1型糖尿病とともに生きる人生において、今後成し遂げうるものに対する意欲を引き出す方法のなかで、最も重要な方法であると考えています。

全世界には、さまざまなレベルのコミュニティグループが存在しています。日本にもいくつかの素晴らしいグループがあることを知っています。私がオーストラリアで複数の本当に素晴らしいグループに参加することができたのは、とても幸運なことだったと断言できます。ただし、このようなコミュニティグループに参加できなかったとしても、 自らコミュニティグループの結成を働きかけることや、立ち上げることを考え始めることはできるでしょう。

人々にインスピレーションを与える出来事や、価値のある出来事のなかに、たったひとりの力で成し遂げられたものはひとつもありません。グループやコミュニティ 家族、友人をはじめとする人々のサポートこそが、1型糖尿病とともに生きる人生を成功に導く最も重要な鍵となるのです。

コミュニティグループのサポートがなければ、プロのサイクリング選手になるという夢をかなえることはできなかったでしょう。そして、その他にも私が人生で成し遂げることができたことへの感謝に堪えない素晴らしいこと、結婚や父親になることも実現できなかったでしょう。

このように私が1型糖尿病とともに生きてきた27年間のなかで、心から感謝している最も重要なものが3つあります。
1つ目は技術です。
これは素晴らしく 大いに活用しています。

2つ目はロールモデルです。
何かを追求したければ、1型糖尿病がありながら、それを実行し、成し遂げることができた人をロールモデルとして探し出すのです。

そして最も重要な3つ目がコミュニティグループです。
コミュニティグループがなければ、グループを立ち上げることを考えてみるのもいいでしょう。あるいは地域の糖尿病コミュニティに接触する最も良い方法について、担当の医療従事者に尋ねてみるのも良いかもしれません。

[字幕テキスト 1]
 1型糖尿病とともに生きた27年間に起こった3つの大きな変化

[字幕テキスト 2]
 ロールモデル
 アスリート ミュージシャン 医師 政治家 パイロット
 いまでは数多くの業界に1型糖尿病とともに生きる人々がいます

[字幕テキスト 3]
 糖尿病コミュニティ
 糖尿病チャリティー サマーキャンプ 政府 病院でのサポートグループ

[字幕テキスト 4]
 技術
 手に入れられるものを最大限に活用すること

 ロールモデル
 自分が情熱を燃やす分野のロールモデルを探し出すこと

 コミュニティ
 勇気をもってコミュニティを探し出すこと

 

[英語テキスト]

Rolling into another year with Type 1 diabetes.

This year will mark 27 years of my life with ichigata tonyobyo.  And as I approach the actual day in which I was diagnosed, the anniversary of my diabetes diagnosis, it's a good time I feel to reflect on what has changed over the years since my diagnosis.

Three things stick out to me as the major things that have dramatically changed over the time since I've had Type 1 diabetes.  The first of which is something that we all use every day and we've all likely seen a bit of change in even over the last five years, and that is the type of technology we have access to, to manage our blood sugar levels.

It might be continuous glucose monitoring, an insulin pump, or even the types of insulin we use.  The developments in technology have really helped us enable more life out of our lives with Type 1 diabetes.  They make most of our lives much easier, giving us more tools to manage our blood sugar levels and given us more insight into how our bodies respond to different situations in life.

Another huge change over my life with Type 1 diabetes is the amount of exposure we have to role models with Type 1 diabetes.  Nowadays, I can look at musicians, athletes, pop stars, politicians, authors, academics, pilots even, there's all these cool things that people are doing in life despite the challenge of Type 1 diabetes.  And being able to both see and hear about their stories of dealing with ichigata tonyobyo, I find it really inspiring and I think everyone else can also find it inspiring to see what other people with the same challenges we have in life, are able to achieve in spite of their challenge.

Number three is I think the most important thing in life with Type 1 diabetes.  It's been constant for my life for these past 27 years, and I think it's something that everyone can get involved in and everyone can make the most of with Type 1 diabetes, and that is the aspect of community.

Recently, I did some presentations in Singapore where I got to meet a community group called typeOne.sg who run both online and in-person support programs for people who are both recently diagnosed or have been living with Type 1 diabetes for long time.  And the asset that we are to each other as people with Type 1 diabetes, I think is the most important tool we can have in our toolkit for both dealing with diabetes on a day-to-day basis and being able to draw inspiration for what we might be able to achieve with Type 1 diabetes in the future.

Community groups exist across the world at different levels.  I know we have some cool ones in Japan.  Definitely, I've been very lucky to be part of some really amazing groups in Australia.  But these community groups, if you can't get involved with one, maybe you can start thinking about instigating or initiating your own community group.  Nothing inspirational or nothing worthwhile has ever been achieved alone.  The support of groups, community, family, friends, other people, is really the most important key to success in life with Type 1 diabetes.

Without the support of community groups I wouldn't be able to achieve my dream to be a professional bike rider, or do any of the other cool things I've been grateful to be able to do in life, include get married and become a father.

So, the three most important things that I've come to appreciate over my 27 years with type one diabetes is one, Technology, really cool, make the most of it.  Two, Role Models, seek them out.  Whatever you want to pursue, there's someone who's done it and been able to achieve success despite Type 1 diabetes.  And three, the most important, the Community Groups.  If you don't have a community group, maybe think about trying to start one or ask your healthcare providers about what's the best way you can get in touch with the diabetes community in your area.

ジャスティン モリス氏 略歴:

10歳で1型糖尿病と診断されたジャスティンさんは、人生の夢と目標を見失いかけていましたが、糖尿病対策を目的に自転車競技を始め、プロのサイクリストの道へ進むきっかけにもなりました。ロードレースのプロサイクリストとして5年間を過ごし、競技と糖尿病のコントロールを両立させながら世界の5大陸を転戦しました。その間の競技生活から多くのことを学び、競技の中でも外でも困難に対処していく経験と知恵が身に付いたと語っています。

その後、プロ選手を引退してオーストラリアのマッコーリー大学を2015年に卒業し、心理学と教育学の学位を取得しました。大学在学中には、学業だけでなくスポーツ競技でも優れた成績を収めた学生に贈られる「ブルース・アワード」を授与されました。現在もチームSubaru-marathonMTB.comに所属してマウンテンバイクのマルチデー自転車レースに出場しており、変わらぬ健脚ぶりを発揮しています。クロコダイル・トロフィー、シンプソン・デザート・バイク・チャレンジ、パイオニア・イン・ニュージーランド、モンゴル・バイク・チャレンジの各レースで表彰台入賞を果たしています。

2011年からは、自転車競技経験をもとにした情報発信を開始しました。希望と力を与え、逆境を克服するメッセージを世界中の人々に発信し続けています。

連絡先:

Twitter: @JustinMorrisTT1
Instagram: @justinmorrismdog
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/justin-morris-3a71b4a7/www.mindmatterscoach.com

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