オリバー ベリンガー、アンバサダーとしてチーム ノボ ノルディスクに復帰
オリバー ベリンガーは、チーム ノボ ノルディスクに所属していた元プロサイクリストです。オリバーは昨年、自身のメンタルヘルスのケアに集中し、スイスで看護師として医療界に戻るべく、自転車競技から引退するという勇気ある一歩を踏み出しました。本日、オリバーが糖尿病コミュニティに変化をもたらし続けることを目指すため、チーム ノボ ノルディスクアンバサダーとしてチームに復帰することになりましたことをお知らせします。
チーム ノボ ノルディスクアンバサダーに就任することは、あなたにとってどんな意味がありますか?
私が初めてチームのメンバーと出会ったとき、私は彼らがまるで第二の家族であるように感じました。チームのオーラが、糖尿病を持つ者として、そして、純粋に一人の人間として、私に与える影響がとても前向きなものだったのです。チーム ノボ ノルディスクの選手であった間、サイクリングを愛していたのはもちろんのこと、糖尿病とともに生きる人々を元気づけ、治療に積極的に取り組み、それぞれの人生の目標に向けて生きていくことを応援するという取り組みも、大好きでした。プロサイクリストから引退した現在でも、糖尿病を持つ人たちに対して、どんなことも可能であり、夢を追いかけることに価値があることを伝えていかなければならないと感じています。ですから、チームからアンバサダーとしてチームに残ってほしいと打診を受けた際には、これこそが私がやるべきことであると感じました。そして、5年間ともにサイクリングに取り組んだチームのメンバーや仲間たちと、そのような形で親密な関係を維持することができるのも、私にとってとても嬉しいことです。というのも、先ほど言ったように、彼らは私にとってまるで家族のような存在であるからです。
この役割を担うことで、何を達成したいですか?
私は人々に、夢を信じること、そして夢を追いかける勇気を与えたいのです。糖尿病を持っているからと言って、目標を達成するために最善を尽くすことを諦める必要はありません。むしろ糖尿病を原動力とするべきです。 (CEO 兼 共同設立者の) フィル サザーランド氏も常々言っているように、「チャンピオンのみが糖尿病に選ばれる」のですから。
プロサイクリストを引退してから、あなたの人生はどのように変化しましたか?
変化は徐々に起こっていて、現在もその変化は続いています。次の契約にサインをするかどうか、実際に決断をするタイミングが来るまで、引退することは考えていませんでした。簡単な決断ではありませんでしたが、現在でも自分にとって正しい決断であったと考えています。
現在は新しい仕事に就いており、サイクリングは再び私の趣味となりました。引退当初、サイクリングが趣味であるのは不思議な気がしましたが、これにはすぐに慣れました。引退直後は毎日自転車に乗れないことにストレスを感じていましたが、現在では、サイクリングできる時間を楽しんでいます。再び看護師の仕事に復帰することは、自分で想像していたよりも容易なことでした。過去5年間の技術革新や変化に対してブランクはありましたが、仕事のルーティンにはすぐに戻ることができました。現在の仕事のメンバーは強力なサポートを提供してくれており、彼らと仕事ができるのはとても素晴らしいことだと感じています。
おそらく私にとって重要な点の一つに、私は「100かゼロか」の考え方の持ち主であるということが挙げられます。過去5年間はチームとともに全力を尽くし、できることすべてに取り組んで来ました。その点に悔いはありません。だからこそ、プロサイクリングの世界から退くことも決断しやすかったのです。しかしそれは同時に、選手でなくなったならば、プロとしてのサイクリングから、そしてチームからは距離を置き、脳に「ゼロ」の時間を与えて休息をとり、新しい人生を始めるための最適なバランスを見出さなくてはならないことでもありました。
引退後も活発にエクササイズしていましたか?それはなぜですか?
はい、今でも活発にエクササイズしています。自転車に乗るのが大好きで、ワークライフバランスを保つためにもサイクリングをしていますが、時にはランニングをしたり、ジムに行ったりもしています。エクササイズをするときに、何をするのか、いつ取り組むのか、自由に選択できることが嬉しいのです。ですから、天気の良い日にばかり自転車に乗っていますが、さぁ出発という段階になって初めて、のんびり走るのか、ストラバ (サイクリングやランニングのアクティビティの記録アプリ) を使って、KOM (キング オブ マウンテン) を取りに行くのかを決めます。これが私の楽しみ方なのです!
もう一つ重要なこととして、現在は全般的に以前よりも調子が良く、週に数回エクササイズをする方が糖尿病の管理をしやすい、という点が挙げられます。これは、糖尿病を持っていることで、自分の血糖値とインスリンの必要量を知っているが故の大きな利点です。通常以上に多量のインスリンを注入しているにも関わらず血糖値が高い時には、のんびりエクササイズをした日数が長すぎたのがわかるので、外に出てサイクリングをして糖尿病管理をしていこうと再びやる気がわいてくるのです。
※この内容は、2022年7月6日にチーム ノボ ノルディスクのウェブサイトへ掲載された記事の翻訳版です。
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