ステファン クランシー選手、ロックダウン中に車輪交換とレゲエを楽しむ
バルセロナ、スペイン― アイルランド人のステファン クランシー選手にとって、チーム ノボ
ノルディスク2020年シーズン初のレースは、ギリシャの国際ロードス・ツアーでした。そのレースは3月6日に終わりましたが、その二日後に新型コロナウイルスの感染拡大がヨーロッパを本格的に襲い、イタリアが最初のロックダウンを開始しました。
世界中のスポーツイベントがキャンセルされ始め、最終的にはプロサイクリングカレンダーも全面一時中断となりました。今まで見たことも聞いたこともない数の旅行制限がなされ、多くの人はただ家に帰ることだけを考えていました。
クランシー選手は、バルセロナに住んでいます。スペインがイタリアに続いて本格的なロックダウンを行ったのは、ほんの数日後のことでした。ロードスにいたクランシー選手やチーム ノボ ノルディスクの他の選手たちはアテネを去り、愛する人たちのもとへ無事帰ることができました。
この状況の中、どのようにトレーニングを積んでいるのか?プロアスリートの日常的な運動について聞いてみましょう。
クランシー選手はワフーキッカー(屋内サイクルトレーニング用の機器)を使用しながら、ギリシャでのレースを終え、次の目標ができたシーズンの始まりに次々に発生したキャンセルを思い出しながら次のように話してくれました。「正直少しショックです。現在の状況までエスカレートするとは思ってもいませんでした。最初に新型コロナウイルスについて耳にしたのが1月の合宿中のことでしたが、シーズン前の準備をいつものように続けていました。私はギリシャでのレースに呼ばれ、それに続く数々のステージレースに出場できることを楽しみにしていました。早い段階からたくさんのレースへ参加して体を動かせるはずでした。しかし、その全ての計画はキャンセルされてしまい、その事実は当初とても受け入れ難いことでした。それでも、今はそれが正しい判断であり、唯一の手段であったと理解できます。」
クランシー選手は、経験豊富、雄弁で、チームでは存在感もあり、常にレースに挑む準備ができていて、いつでも将来を見据え率先し、前向きに取り組む選手です。
ロックダウン中、家でトレーニングをしなければいけない状況で一番大変なことは何か、クランシー選手へ聞いてみました。
「皆さんそれぞれに、ストレスなどから解放してくれる気分転換となる好きな場所や楽しめるアクティビティがあると思います。私にとってはそれが外へ出て自転車に乗ることでした。しかし、自宅でのトレーニングではそれができないので、早く外の空気を吸って自由を取り戻すことを楽しみにしています。」
「現実的な考えが大事だと思います。普段と同じ時間トレーニングはできないですが、そのことを受け入れ、今の状況の中でできる範囲のことをするしかありません。コントロールの利かないことを気にするのではなく、自分でコントロールできる範囲の中で、精いっぱいやりたいと思います。」
オンラインやソーシャルメディアを見ることで、ロックダウン中、皆がどう過ごしているのかがわかります。カードゲーム、自宅での講義、ヨガをしている姿や、サッカーボールのようにトイレットペーパーを蹴ることが流行っていたり、たくさんの動画などから世界の人々がどのように時間を過ごしているのかを知ることができます。
プロのサイクリストは、トレーニング以外の時間は自宅でどう過ごしているのでしょうか?クランシー選手へ聞いてみました。
「庭の手入れを少ししました。新しい曲をギターで覚えたり、普段よりもボードゲームで遊んだりしています。また、少し本を読んだり、料理をしたり、もちろんネットフリックスも楽しんでいます。」
「彼女の家族 (4人) も私のワフーキッカーを使い込んでいて、私は後輪交換のプロにもなりました。後輪交換ばかりしているので、この事態が収まったらチームのメカニックにもなれそうです!」
「レゲエは以前から好きでした。辛い時に気持ちを落ち着かせてくれます。唯一の問題が、高強度のインターバルトレーニングをする必要がある時です! Stick Figure, Tribal Seeds, Rebelution、SOJAなどをたくさん聞き続けています。」
クランシー選手は、ロックダウンの残りの時間も料理、ギター、彼女の家族のための後輪交換を続けるつもりです。そしてワフーキッカーでの時間を使いSufferfest (トレーニングアプリ) を通して室内トレーニング部屋でトレーニングを続けるそうです。外出自粛規制のルールを守り、レゲエのサウンドトラックを楽しむようです。
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