出身国:オーストラリア、
ニューカッスル
生年月日:1999年3月11日
身長:178cm
得意分野:スプリンター
1型糖尿病発症:12歳
チーム加入歴:9年
出身国:オーストラリア、
ニューカッスル
生年月日:1999年3月11日
身長:178cm
得意分野:スプリンター
1型糖尿病発症:12歳
チーム加入歴:9年
"I’m determined to share my positive approach on diabetes and
how I don’t let it stop me from achieving what I want, from racing
to everyday life. It’s not a barrier, just a hurdle."
「レースの場でも日常生活でも、自分の願望実現を決して糖尿病に邪魔させない。糖尿病に対するそんな私の前向きな姿勢を、ぜひ皆さんと共有したいと思っています。糖尿病は高くそびえる障壁ではなく、乗り越えられるハードルに過ぎないのです。」
オーストラリア出身、24歳のデクラン アーバイン選手にとって、2024年はチーム ノボ ノルディスクでのプロ6年目のシーズンとなります。2023年は、ツアー・オブ・太湖 (中国) での印象的な走りを筆頭に、欧州各地のロードレースとグラベルトレイルの両方で好成績を収めました。これからの数カ月で好調さを加速させ、さらに上のレベルを目指していきます。
アーバイン選手は2021年末に大クラッシュ事故に見舞われ、2022年は困難に耐えながら、完調時のフォームとパフォーマンスを取り戻すべく回復に努めました。数カ月に及ぶひたむきな努力が実り、アーバイン選手は順調に回復し、2023年にはイタリアで開催されたグラベル世界選手権にオーストラリア代表で出場するなどの活躍を見せ、年間を通じて安定した成績を収めました。
アーバイン選手は、新型コロナウイルス感染症による都市封鎖と渡航制限でレーススケジュールが縮小される前に、インターナショナル・ツアー・オブ・ロードスとインターナショナル・ロードス・グランプリで2回の上位20位入りを果たすなど、2020年シーズンを強力にスタートさせました。21歳のアーバイン選手は、2021年のレースの再開に向けてしっかりと焦点を定めていました。
インスリン発見100周年という記念すべき年であった2021年、アーバイン選手は自身の発言を確実に実行し、右肩上がりのシーズン成績を収めていきました。それが最高潮に達したのが8月のツアー・オブ・デンマークでした。4日間連続で圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。ところが、勝利の頂点が見えかけた最終ステージのタイムトライアルで、無情にも落車事故に遭って棄権し、残念ながら喜びと悲しみの両方が残る結果となってしまいました。この事故で彼は脚を骨折、そのままシーズンを終えました。
アーバイン選手は、2019年2月に行われたUAEツアーでワールドツアーデビューを果たすと、ツアー・オブ・チャイナI & II、ツアー・オブ・タイフーレイク、ツアー・オブ・タイユアンの複数のステージで上位20位に入る成績をあげ、大きく躍進しました。その他にも、ツアー・オブ・デンマークのユース部門で総合14位の成績を残し、注目を浴びました。
育成チームメンバーとしてその力量を示したアーバイン選手は、2018年9月に開催されたツアー・オブ・チャイナでプロ候補生としてプロレースに初めて参加しました。そして、その後のシーズンを通じて好成績をあげたことから、2019年シーズンには初めてのプロ契約を勝ち取りました。
モトクロス、セーリング、サッカー、水泳、自転車など複数のスポーツに取り組む活発な少年だったアーバイン選手は、小さなころから可能な限り全てのスポーツに挑戦したいと考えていました。彼が12歳の時、2週間のスキー旅行から帰宅後、彼の体重が異常に落ちていることに家族が気づき、その1週間後に体調が悪化し始めました。8月11日の朝、彼は一時的に視力を失い、病院で1型糖尿病と診断されました。幸いにもとても献身的な医療チームに恵まれ、糖尿病で人生は決まらないということを教わったといいます。
幸運なことに、アーバイン選手には、わずか1歳で糖尿病と診断されたクラスメートでありサッカーのチームメートでもある友人がいました。その友人がアクティブであったことなどから、自分も以前と同じようにアクティブになれるのだという希望に繋がりました。退院してから1週間後、アーバイン選手は所属するサッカーチームで決勝大会に出場しました。試合には負けましたが、「普通の状態」に戻ったと初めて感じた瞬間だったと語ります。
14歳の時、アーバイン選手はトライアスロンを始め、すぐそのトレーニングや試合の虜になり、ジュニアとしてオーストラリアデュアスロン選手権で2位に輝き、2015年世界デュアスロン選手権ではオーストラリア代表に選出されました。同年7月、アーバイン選手は米国で開催されたチーム ノボ ノルディスクのタレントIDキャンプに参加しました。彼はキャンプに参加したことを、本当に忘れることのできない素晴らしい経験だと話します。「糖尿病と診断されてから、糖尿病のあるアスリートに会ったことはなかったので、20人の1型糖尿病のある選手らとともに過ごすという環境は最高でした。自分が独りではないことを知り、とても励みになりました。」
アーバイン選手は、キャンプに参加した翌シーズンからチーム ノボ ノルディスクのジュニアチームに加わり、アテネ・トワイライトでのトップ10入りや、ニューサウスウェールズロードレースならびにクリテリウムレースで優勝、さらにベルギーで開催された3つのレースで優勝するなどの成績を収めています。
主な出場レースと成績
2020
International Tour of Rhodes 13位
2019
Tour of Taihu Lake, Stage 1 20位
PostNord Danmark Rundt
– Tour of Denmark, Youth Classification 14位
2018
Gemenc Grand Prix, Youth Classification 11位
JP24CD00099