イタリア出身の若手、フィリッポ リドルフォ選手にとって、2023年はプロ2年目のフルシーズンになりました。自身の進歩と成長に重点を置いてひたむきな努力を続けた結果、前年から確実に成長を遂げ、前年以上に素晴らしい成績を収めることができました。中でも傑出した活躍の例として、ツアー・オブ・デンマークで3日連続で最優秀若手ライダージャージを獲得、スロベニアのグランプリ・クラーニでの2位入賞などがあります。クラーニでは多くの場面で果敢なアタックを繰り返し、初優勝にあと一歩まで迫りました。2024年も彼にとって素晴らしい年になりそうです。

リドルフォ選手は、2020年末にチーム ノボ ノルディスクの育成チームに参加後、レースぶりが大いに印象を与え、2021年にチームと契約を交わしました。活躍はそれにとどまらず、育成チームでのデビューシーズンには、モスクワ5日間レースとツアー・オブ・サウスボエムで際立った成績を収めて印象付け、チームのシーズン最終戦となったツール・ド・クロアチアでプロ候補生の役割を獲得しました。チャンスをつかんだリドルフォ選手は、2022年ついにプロ契約を獲得しました。

2022年シーズンにはリドルフォの逃げの目利きが証明されたが、彼が真に頭角を現したのは2023年だった。ツアー・オブ・ハンガリーの山岳賞争いでは惜しくも優勝を逃し、デンマークとスロベニアでの成績と合わせて総合2位となった。

リドルフォ選手は現在22歳、イタリア北部のウーディネ市出身です。ロレンツォという名前の弟が1人います。幼い頃からホッケーに親しみ、活発な子供時代を過ごしました。8歳の時にいとこの影響で自転車に出会いました。

2014年、地元のジュニアレースに出場し始めた頃、リドルフォ選手は疲労感や倦怠感を覚えるようになりました。レースを完走できず、異常な脱水症状に悩まされるようになりました。検査を受けた結果、1型糖尿病と診断されました。彼が12歳の時でした。

家族の中で唯一糖尿病があるリドルフォ選手は、診断当初はショックを受け悲嘆にくれていましたが、適切な管理と健康的な生活習慣が功を奏し、自転車競技が可能な状態にまで回復し、レースに復帰することができました。

チーム ノボ ノルディスクとの出会いは、2019年のタレントIDキャンプでした。このキャンプで、才能あるイタリア人の若者として目を引く存在になり、学校卒業後に育成チームに参加することが内定しました。そして2020年、正式にチームジャージを着ることになりました。

2020年は、9月にトルコで開催されたツアー・オブ・メヴラーナとワンデーレースに参加し、チームの総合成績に貢献するとともに、2021年シーズンに向けて貴重な経験を積むことができました。

オフの時間は家族や友人と過ごすひとときを楽しんでいます。しかし、自転車が大好きなので、あまり長い間自転車から離れていることはできないそうです。イタリアの自宅からスペインのジローナに移ったばかりの22歳は、新しい国に慣れることを楽しんでおり、トレーニングの合間を縫って、できるだけ早くスペイン語を習得することを目指しています。