3 min. read
アウグスト クロウのノーベル賞受賞の背景には、「人に対する愛を大切にし、科学は人の役に立つべきだ」という考えのもと、お互いに助け合う最愛の妻マリーの存在があったのです。
マリーは重度の糖尿病でした。二人は、当時まだ見つかったばかりのインスリンを求めて、カナダのジョン マクラウド教授をたずねます。そして、デンマークでのインスリン製造の許可を受け、クロウの友人で糖尿病専門家のハンス クリスチャン ハーゲドンとともに研究を始めると、わずか3ヵ月で、純粋なインスリンの製造方法を見出しました。
これが、のちのノボ ノルディスクとなる会社の基礎です。
第4章では、「教授の中の教授」とよばれたクロウが、神経質なほど、さまざまな人付き合いに対して真剣に取り組む様子も語られています。