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ノボ社が創立30周年を迎えた1955年は歴史上で最高の年となった一方で、そこには工場の老朽化や国際的な競争、後継者の不安といった課題もありました。第4章では、ペダーセン兄弟がどのようにノボ社の将来を見越し、本社移転やノボ財団の設立に至ったのか。さらには、親族の間に生じるわだかまりについても生々しく語られています。
動画では仕事に対するシーンのほか、生活の一場面で家族から尊敬されるハラル ペダーセンのもつ技術的能力の高さやその執念についても面白おかしく描かれています。
1960年代に兄弟が他界したあと、義理の息子であるハラス ミュラーが1970年代のノボ社を経営し、株式を上場させ欧州での協力体制を強化します。この頃、世界の競争は激化し、デンマークの二大企業が互いに疲れ果てるのを待ち構え、両者が疲弊したときに飲み込もうとしている他の大企業がいました。
1980年代までは、ノボ社とノルディスク社で互いを高め合う健全な競争はうまくいっていたのです。動画の結末には、ノボ社とノルディスク社が1989年に手を取りあうこととなった経緯や橋渡しとなった人物についても紹介しています。